ホーム > 診療科・部門のご案内 > 脳神経外科・脳血管内治療科
当院は日本脳神経外科学会専門医訓練施設A項および脳卒中診療研修施設病院の認定を受けています。
現代人はさまざまなストレスにさらされて暮らしており、また、知らず知らずの内に生活習慣病といわれる高血圧、糖尿病、高脂血症などに羅漢していることが多いのが実状です。
ストレス生活習慣病、加齢は脳血管障害(脳卒中)のリスクファクターです。
高齢化社会に伴い、脳卒中に羅漢する人も年々増加の傾向にあります。
初回に発作は軽くても、再発をくり返し、その結果後遺症に悩まされる方も多いのです。
当科では、脳の病気の早期発見、早期治療はもちろん。とくに脳卒中の予防に重点を置き、日々の外来診療を行っております。
当院では、緊急の患者さんに迅速に対応できるように、2台のヘリカルCT、2台のMRI、2台の脳血流シンチ(スペクト)をフル稼働させて画像診断を行っており、再診の方は原則的に予約制をとり、待ち時間の短縮を計っております。
など
悪性神経膠腫に対しては術前に5ALA製剤を服用し、術中励起光をあて腫瘍細胞が赤色蛍光を発するようにしています。肉眼ではわかりにくい腫瘍を可視化し、より精度の高い切除術を行っています。また切除腔には抗がん剤チップを留置し治療の効果を上げています。術後は免疫療法、抗がん剤、放射線療法等を組み合わせて、患者さんのQOL向上を常に考えながら治療を行っています。
美容的配慮も行っており、最小限の部分除毛〜無除毛にて、なるべく目立たないよう頭皮切開を行っています。皮膚切開にはコロラド・ニードルを用い、皮膚縫合する際の出血も最小限に抑えるよう配慮しています。またチタンプレート固定とリン酸カルシウム骨ペーストを併用することで、強固でしかも凹凸のない頭蓋形成になるように配慮しています。
下垂体腫瘍に対しては0度、30度、70度の内視鏡を用い精度の高い経鼻的切除術を行っています。
脳動脈瘤のクリップは通常の杉田チタンクリップの他に、有窓クリップやブースタークリップ、深部用のペルネッキークリップやエルジロイ・ロングクリップ等も準備しており、様々な瘤に対処できます。
600例以上を治療してきた術者が、ハイビジョンの電子内視鏡やドップラー血流計を併用し、より安全で確実なクリッピングに努めています。
| 脳血管内治療科 | |
|---|---|
![]() |
サブタが出来て止血されます。しかしこれは非常にもろいもので、何も治療しなければ直ぐに(多くは24時間以内に)再破裂を来し出血を繰り返します。出血を繰り返すたびに死亡率は上がります。破裂したときのクモ膜下出血の程度によってその患者さんの術後の回復程度が大きく左右されます。最初の出血が酷ければ手術がたとえ上手く行っても大きな障害 が残ることがあります。逆に最初の出血が軽い状態で早めに治療が出来れば社会復帰の可能性も大きくなります。し たがって破裂前に安全に治療できれば理想的です。
この CEAに関しては、欧米を中心に大規模な多施設共同研究がなされ内服薬のみで治療する方法と(内科治療)、CEA(外科治療)ではその後の脳梗塞の発症予防としては CEAの方 がすぐれているという結果が出ています。
す(前拡張)。その状態となって初めてステントを留置します。 頭側に小さな風船をふくらまして血栓やコレステロールのかすが、脳の血管に飛んでいかないように予防します。 その間に狭窄部で前拡張用の風船でステントが通過できるように拡張します。


の脳梗塞より重症化する傾向があります。心房細動は高齢化と伴に増加しており、今後心原性脳梗塞も増加すると考えられています。心房細動が原因の急性期脳梗塞でt-PAが無効の症例に対してはCTやMRI検査で初期所見が軽度の場合、血管内治療が効果を発揮する場合があります。
腔に粥種(コレステロール)、血栓がたまり狭くなっていきます。| 三次元脳血管造影(3D-CTA) | |
|---|---|
| 手術前 | 手術後 |
![]() |
![]() |
| 脳血管評価(MRA) | |
|---|---|
| 手術前 | 手術後 |
![]() |
![]() |
| 脳血流評価(SPECT) | |
![]() |
|
| CT | |
|---|---|
| 手術前 | 手術後 |
![]() |
![]() |
| CT | |
|---|---|
| 手術前 | 手術後 |
![]() |
![]() |
脳梗塞急性期の血管内治療、脳血管バイパス手術、脳動脈瘤クリッピング術の手術件数とその成績に関して当院は県内一の実績を上げています。とくに脳動脈瘤クリッピング術に際しては、県内で最初に顕微鏡下に脳内視鏡を併用するという画期的な治療を行っており、より精度の高い治療を目指しております。
「患者さん中心の質の高い医療を安全に提供することを理念に掲げ、医療を提供しています。またより安全で、より有効な医薬品や医療機器をより早く患者の皆様にお届けすることができるよう、治験に積極的に取り組んでいます。この度、医師主導治験を基に医療機器が薬事承認されましたのでお知らせいたします。」
頭蓋内動脈狭窄症
医師主導治験とは、製薬企業等が実施する治験と同様に、医師自らが治験を企画・立案し、実施するものです。頭蓋内動脈狭窄症の治療のための新しい医療機器(ステント)の安全性と性能を調べるための治験を行い、この度薬事承認されたものです。
WS‐01ステント(販売名:ウィングスパン ステント)
(金属の網目チューブの形をし、狭くなった脳血管を広げ、保持するための機器)
頭蓋内動脈狭窄症に対するバルーン拡張式血管形成術用カテーテルを用いた経皮的血管形成術において、以下の場合に使用します。
・血管形成術時に生じた血管乖離、急性閉塞又は切迫閉塞に対する緊急処置
・他に有効な治療法がないと判断される血管形成術後の再治療
当院では令和3年4月から、最新鋭の血管撮影マシン(アドバンストインターベンションシステム:シーメンス社製アイコノ)で、2方向の撮影ができるというバイプレーンの最新で高性能な医療機器を県内では初めて(全国8箇所目)導入し脳血管センターを開設、桑山センター長を筆頭に地域における急性期脳卒中への対応、未破裂動脈瘤のコイル治療等脳血管の病気の検査、予防、治療においてより高度で安全な医療を提供してまいります。
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1診 | 午前 | 津村 | 津村 | 桑山 | 津村 | 桑山 |
| 2診 | 午前 | 永井 | 永井 |
城
|
城 | 永井 |
桑山 直也(くわやま なおや) |
脳血管センター長 |
![]() |
専門領域 | 脳血管内治療 |
| 資格・学会 | 日本脳神経外科学会(専門医、評議員) 日本脳神経血管内治療学会(指導医、専門医) 日本脳卒中学会(専門医) 日本脳卒中外科学会(代議員) 日本脳神経外科救急学会(評議員) 日本心血管脳卒中学会(評議員) 日本脳神経血管内治療学会中部地方会監事 |
津村 貢太朗(つむら こうたろう) |
脳血管内治療科部長 |
![]() |
専門領域 | 脳血管内治療、脳血管障害 |
| 資格・学会 | 日本脳神経外科学会(脳神経外科指導医) 日本脳神経血管内治療学会(指導医) 日本脳卒中学会(指導医) |
永井 正一(ながい しょういち) |
脳神経外科部長 |
| 専門領域 | 脳神経外科一般 | |
| 資格・学会 | 日本脳神経外科学会(専門医) 日本脳神経外科コングレス 日本脳腫瘍の外科学会 日本がん治療認定医機構(がん治療認定医) 日本神経内視鏡学会(技術認定医) 日本内分泌学会(内分泌代謝科専門医) 日本間脳下垂体腫瘍学会 |
城 泰輔(しろ たいすけ) |
医師 |
| 専門領域 | 脳神経外科一般 | |
| 資格・学会 | 日本脳神経外科学会 日本脳神経血管内治療学会 日本脳卒中学会 |