日本赤十字社 富山赤十字病院

当院について

病院長ごあいさつ

 当院は、明治40年日本赤十字社富山支部病院として富山市中心部の総曲輪において診療したのが病院の始まりで、今年で開院111年目になる富山県で最も伝統ある病院です。現在の病床数は401床(うちICU4床、CCU4床、緩和治療12床)、27の診療科、職員数は、746名で、地域医療支援病院、災害拠点病院、富山県がん診療地域連携拠点病院、厚生労働省臨床研修指定病院、二次救急指定病院など多くの機能を有しています。

 当院が目指す医療は、第一に救急医療・高度医療の提供です。平成29年度救急車搬送件数は、4411台で年々増加しております。高度医療の主として、心血管疾患と癌に力を入れております。心臓カテーテル治療(PCI)、ACバイパス手術は県下有数のレベルで、平成27年から脳血管カテーテル治療も開始しています。増え続ける癌の医療に対しては、多くの科・チームが密接に連携し対応しています。消化器内科は、質の高い内視鏡診断、内視鏡治療(EMR,ESD)、ラジオ波焼却治療などを提供、血液内科は無菌室14床を有し、難易度の高い同種骨髄移植にも積極的に取り組んでいます。 化学療法は、15床の化学療法センターを中心に多職種で安全で適切な治療を行っています。手術は、患者負担の少ない腹腔・胸腔鏡下手術、ミニマム創内視鏡下手術を積極的に取り入れています。緩和ケアは在宅ホスピスを中心に行ってきましたが、病院機能の拡充ならびに質向上のため緩和治療センターを平成29年4月1日開設いたしました。

 第ニに地域連携の推進です。“地域は一つの病院・医療は地域ぐるみ”即ち地域包括ケアシステム確立の観点から、地域連携を推進させることが最も重要であると考え、病院のスローガンとして2年続けて“地域連携の深化”“地域連携の熟成”を掲げました。その結果、連携の先生方のご協力・ご支援により当院の地域連携は非常に強固なものになってきています。

 第三に将来の医療を担っていくべき人材の育成です。3年連続5人フルマッチした初期臨床研修医ならびに今年度から実施される新たな専門医制度に対応し、優れた人材を世に送り出せるよう指導体制の充実をはかりたいと考えております。このことが病院全体の活性化に繫がるものと考えています。

 最後に、当院は独自の医療の質評価項目QI(Quality Indicator)を測定し医療の質の向上に取り組んでいます。また、多くの専門看護師(2名)、認定看護師(21名)を配置し、質の高い専門的な看護を提供しています。更なるチーム医療を推進し人道・博愛の赤十字精神にもとづく良質で安全な医療を提供してまいりたいと考えております。以上の目標到達のために職員一同、より一層の努力を積み重ねていく所存ですので、何卒よろしくお願いします。

平成30年4月1日

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